レポートの書き方
レポートの書き方には、いくつか決まりがあります。
ここでは基本的な構成を示し、注意すべき点を紹介します。
以下に示す例は、あくまでも例なので、他に節が必要だと判断したら自分でアレンジして挿入してくれ(・◇・)ゞ
あと、必要最低限のルールを書いておくので知らない人は読んでね☆
- レポートの基本構成
- 表の挿入
- 図の挿入
0.最低限のルール
- 「だ・である」調で統一する
- レポートの文章は「だ・である」調で統一しなければなりません。その理由として、一般的に説明文は「だ・である」調で書くことになっていますし、「です・ます」調では説得力に欠けるということが挙げられます。ビシッと言い切ったほうがかっこいいしね〜。
- 「事実」と「意見」を区別しよう
- 説明文を書く際に、ついつい使ってしまう「思われる・考えられる」。実験結果に現れていることは事実なので「思う」んじゃなくて「〜である・〜となっている」と言い切ろう!
- 始めは難しいかもしれないけど、とりあえず明らかにわかっていることを「〜と思う」と言わないように気をつけてみよう。
- 「誤字・脱字」は一文字たりとも残さない
- 誤字・脱字があると、「こいつは自分で読み直していないな」と判断されてしまいマイナスポイントになります。また、評価する側からすると誤字・脱字を発見した際にとてもテンションが下がってしまうので気をつけよう。提出する前に自分で3回は読み直しをしよう。(忙しいときでも、最低じっくり1回は読み直すようにしよう)
1.レポートの基本構成
ここでは、実験レポートを書く際の基本的な構成を示している。全体の流れをつかんで欲しいので、細かい説明は書いていません。
実際にレポートを書くときに自分でアレンジすることが必要かも(^^;
それが面白いところだし(¬ー¬)
アレンジするためにも、まずは流れをつかもう♪
- 実験目的
- 何のために実験を行うのかを明確にする。(だいたい実験指導書に書いてある♪)
-
- 概要(理論)
- 科学的な理論を示して「こうすれば、こういう結果が得られるはずだ!」と予想を立てる。
- 例えば、オームの法則を確かめる実験の場合、「抵抗に電圧をかけると、その電圧に比例した電流が流れるはずだ!」と予想を立てる。(←大切な部分だよ)
-
- 実験方法
- 概要で立てた予想が正しいかどうかを調べるために、どのような方法で実験を行ったのかというのを説明するところ。
- 注意すべき点はレポートを読んだ人が全く同じ条件で実験ができるようにすること。したがって、最低限、書かなければならないのは「実験手順」「実験器具」「使用素子」かな。実験器具はメーカーや型番(できればシリアルナンバー)まで書いておけば、より条件をそろえることができる。
-
- 実験結果
- 実験で行った測定結果をありのまま掲載する。表やグラフを用いるとよりわかりやすくなってOK♪実験結果が、どの実験のものなのかをはっきりと区別すること。
-
- 考察
- 実験レポートの山場!!個人差が表れて一番おもしろいところ。概要で立てた予想と実験結果を比較して分析する。
- 「実験結果からこういう性質があると思われる。したがって、予想は正しかったと言える」とか「この誤差の原因は○○である」とかいうのを理論的に打ち出す。自分の頭の中だけで考えるんじゃなくて文献を探してみたり、ネットで調べたりするとなお良い。
- 分析の他にも、関連事項について調べたものを書いてもOK♪(「この技術はこういうところに応用されている」とかね)
-
- 感想
- 実験をおこなってみて、自分が感じたこと。調べてみて感じたことを素直に書けばいい。「興味をもった」とか「感動した」とかいう感想を書くと先生も嬉しいと思うよ(^^)v
- うそを書くのがいやなら「ここはこうしたほうがいいと思った」とかいう意見を書くのもアリなんじゃないかと私は思う。
-
- 参考文献
- レポートを書くときに参考にした資料(書籍やホームページ)を書く。
- 参考文献が多いと「この子はよく調べてるねぇ〜」って思われるかも(^w^)
- 書き方は
- [番号] 著者の名前、『本の名前』(出版年月日、出版社名)
- 番号はレポートの本文中の参考にした部分に挿入する番号。(ここはこの本を参考にしましたよ)っていうのを伝えるためにそういうことをするんよ。
2.表の挿入
表を挿入する場合にも、いくつか決まりごとがあります。
下の表を例に紹介しましょう。
表1 測定結果(例)
電圧[V] |
電流[mA] |
1 |
9.7 |
・
・
・ |
・
・
・ |
10 |
98.2 |
- キャプションは表の上に書く
- 上の表でいえば「表1 測定結果」って書いてある部分のこと。
- キャプションは表の真上に書き、表の番号、表の名前を書くこと。表の番号は本文中で「表1より〜となっているのがわかる」という風に使うので、絶対に他の表と番号が重ならないように気をつけよう。
- 項目を書く
- 「電圧[V]」や「電流[mA]」の部分のこと。
- 単位をつけるのを忘れずに。
3.図の挿入
図やグラフを挿入する場合にも、決まりごとがあります。
図1 回路図 |
図2 測定結果(例) |
- 図のキャプションは下に書く
- キャプションとは上の2つの図で言うと図の下に書いてある「図1 回路図」とか「図2 測定結果(例)」の部分のこと。
- 表題とは違って下に書くことになっています。Microsoft社のExcelでグラフを作成すると、グラフの上にキャプションが出てくるのでちゃんと下に修正すること(^^)v
- 図中の文字は大きく
- 図1を見たらわかると思うけど、RとEは小さくて見にくいよね。レポートを見るのは自分じゃなくて他人だから、人から見られることを意識して書くようにしよう。
- 測定値は点でプロットする
- グラフ作成ソフトを使うとデータをもとに自動でグラフを作ってくれるよね。そのときに気をつけなければならないのは測定値を点でプロットすること。図2で言えば赤い点のことだね。点をプロットせずに直線だけでグラフを書いてしまうと、どこが測定値で、どれくらい細かく測定をおこなったのかがわからなくなるんよ。
- また、図2では近似直線を青色で描いているけど、普通は同じ赤色で点を結びます。
- 軸の表す量をハッキリさせる
- 「キャプションで『電圧−電流特性』って書いたからもういいかな。」って思ったらダメ!縦軸・横軸がそれぞれ何の量で何の単位なのかを明記すること。本文の説明を見なくてもグラフを見れば全てがわかる!ってなるくらいビシッと書くこと。
- あと、スケール(目盛りの数値)も忘れずに。
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